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- 海外生鮮部門
マーチャンダイザー
- K. H.2009年入社
グローバルの第一線で挑戦し続ける!
先輩紹介
きっかけは『「自分の好きなように」やってみないか?』
大学卒業後は商社に入社しました。しばらく経験を積んだ後、今後商社で働いていく上で、どういった商品が日本で必要とされていて、どういった商品を海外から仕入れしたらいいのか、直接自分の肌で感じてみたかった為、消費者と一番近い存在である小売業のスーパーに転職しました。スーパーで小売業を経験した後、そろそろ商社に戻ろうかと再度就職活動していたところ、当時の人事部から一緒にドン・キホーテで働かないか、と声が掛かりました。当時のドン・キホーテは今後生鮮事業に力を入れ、拡大していこうとしているタイミングでした。ちょうど神奈川県の産直館の立ち上げも重なり、その立ち上げを一緒にやってみないかという話でした。本来であれば、すでにスーパーで小売の経験を積んでいたため、これ以上小売業はやるつもりはありませんでした。しかし、当時のドン・キホーテは、生鮮部門に取り組み始めたばかりで、「今のドン・キホーテは未熟な部分があるので、自分が思い描いたように自由にやってみないか」という誘いを受け、自分が中心となって、尚且つ自由に取り組めるのであれば、やってみてもいいかなという気持ちで入社を決めました。
入社後は産直館にて約5年、生鮮部門の青果を担当した後、MD開発本部にて青果のマーチャンダイザーを務めました。
海外に行きたいという想いは当初から持っていましたので、海外赴任の希望は出していましたが、当時は責任者という自身の立場もあったため、中々タイミングが合いませんでした。
そんな中、シンガポールへの出店が決まり、当時の上長から「まだ海外に行ってみたいと思っているか。」とお話をいただき、シンガポールの立ち上げに加わることになりました。現在では、青果だけでなく精肉・鮮魚・惣菜といった生鮮部門のアジア全体を統括する立場にいます。
日本と海外の違いを乗り越えて
日本とアジアとの違いといった点で、売れる商品の違いというのはもちろんありましたが、これは海外で商売をしていく上で想定の範囲内でした。
思っていた以上に苦労したのは、従業員の考え方、教育や食などの文化の違いといった壁です。日本でいう私たちの常識が、海外においては常識ではありません。今まで自分が生きてきた日本とは全く違うところで、ゼロから新たな商売を作っていかないといけないことが非常に大変でした。
そのため、源流に基づいて、日本で成功した事例や、自分がやってきた常識といったものを最初に全て捨てました。できるだけ現地の従業員やお客さまの意見を聞いて、それをどうにかしてうまく活かせないか?と柔軟な考え方で取り組まなければならないため、日本にいた時以上に相手の話を聞くように心掛けています。
アジアで感じた確かな手応え!
シンガポールでの成功や成果といったところにも繋がってきますが、シンガポールでは日本の商品も取り扱っています。日本の商品は味が良く、クオリティも高いといった良いイメージを持ってもらっており、アジアの中で非常に高い評価を得ています。一方で、日本で築いてきた人脈や商品知識というのは私たちしか知りません。ですので、それをいかに現地の従業員やお客さまに伝えていくかが重要です。そういった意味では、基礎となっているのは日本でやってきたことですが、この日本での経験を今の販売に転換して繋げていくことが大切です。日本で培った人脈と商品知識は海外でも活かせています。
海外での失敗談・成功談
海外では商品の仕入れが非常に難しいです。日本では生鮮であれば発注して翌日に商品が届くことがほとんどですが、海外の場合、船で送るので納品が3週間先になります。そうなると、3週間先を見越した発注をしていかなければなりません。生鮮品の場合は日持ちがしないため、この発注を間違えてしまうと、納品が到着した時点で商品が全てだめになってしまっている…なんてこともあります。実際にシンガポールのオープン当初コンテナ1本分の焼き芋(数トン単位)がほぼだめになってしまったこともありました。こういった物流や商品手配での失敗談は数多くあります。
一方で、成功例として海外の店舗(DonDonDonki)では生鮮が高く支持されています。アジアで焼き芋がこれほどまでにヒットしたり、日本の果物が爆発的に売れているのも成功例のひとつです。
難しいからこそ生まれるやりがい
日本では各生鮮部門ごとに、成功するセオリーのようなものがありますが、海外ではこのセオリーが全く通用しません。シンガポールではシンガポール、タイにはタイの商売があり、それぞれの国ごとの商売を作っていかなければなりません。一見するとマイナス面のように感じられますが、こういったところに非常に大きなやりがいを感じています。
また、生鮮責任者として、商売の組み立てや構築といったところの権限を任せてもらえて、自分の好きなようにやらせてもらえるところがドン・キホーテの大きな魅力だと感じています。
フレンドリーでアットホームな職場環境
海外の従業員は残業せず、時間内で仕事をすることが当たり前です。また社内が非常にフレンドリーな環境で、誰かの誕生日であれば、夕方から突然オフィスにケーキが運ばれてきて、誕生日パーティが開催されたり、クリスマスであればオフィスにクリスマスの装飾をしたりと、従業員が職場も楽しんでいます。
生鮮部門の奥深さと難しさに抜け出せなる!私自身のように笑
小売業に興味がある、やってみたいと思っている方など、とにかくいろんな方にぜひ生鮮部門の世界に足を踏み入れて欲しいです。なぜなら生鮮部門はとにかく奥が深く、非常に難しいからです。当時私が教わったのは、「自分の髪の毛1本1000円で売れるか?」です。極端な話かもしれませんが、それくらいの難しさと、考える力が必要になります。
学校でいろんなことを学んできて、考える力のある人に、ぜひこの奥が深い生鮮部門の世界に足を踏み込んでもらい、新しい商売や新しいものを作り上げていってもらいたいです。
スーパーの店員さんといったイメージで考えてしまうと、やりたいと思う人は減ってしまうかもしれません。でもドン・キホーテの生鮮部門はそこがゴールではありません。もちろん、現場での経験は必要不可欠ですが、その経験を積んだ先に奥の深い商売が存在します。これから入社を考えている方々には、ぜひこの奥の深さ、難しさを味わっていただいて、さらにそこから生まれる楽しさに抜け出せなくなっていくのを感じてもらいたいです!
今後の目標
会社の方向性としてもそうですが、アジアでの出店を加速させていくことが今後の目標です。そして、アジア全体でDonDonDonkiの売上高1兆円を目指し、また最短で達成していきたいと考えています。その後は、アジア圏を抜けてヨーロッパなどの世界の国々にも挑戦し、常にグローバルの第一線で今後も活躍していきたいです。
※職位・職責・配属は取材当時の情報になります。
※表記している役職名に関しては昇降格時点のものを使用しております。